いではの由来
800余年前に西行法師が詠んだ詩
八百余年前修験場で栄えた朧山を訪ねた西行法師が詠んだ詩で出羽国を「いでは」と読み歌った。
桜の西行と言われ、桜多い作品の中でも高い評価を得ている一句です。
西行は朧山を後にすると参道にあたる此の地元木の鳥居(御立の鳥居・日本最古の石鳥居)を経て白鷹、会津と岐路に向かったと伝えられ、西行とは、ゆかりの地である。
店内の様子
民家を改装した店内には、昭和のころの民家の面影がいたるところにあります。くつろぎながら、おいしいそばの味をお楽しみください。
2018年当店が個人雑誌で紹介されました。
女将さんの「わっぱ蕎麦」
<2018年個人雑誌に掲載>
今回は、元気市場たかはし元木店北側の小路を西に入った「そば処いでは」さんにおじゃましました。
暖簾をくぐりガラス戸を開けて中に入ると、「いらっしゃいませ」と笑顔で迎えてくださったのは店主の加藤英子さん。 頭にきりりと巻いた鉢巻がよくお似合いで、粋な姿はまさに「女将さん」と云う感じです。
Q:開店されたのは、いつですか?
「西蔵王高原(山形市土坂)にある、そば処三百坊さんに14年間勤め、師匠にそば打ちを教えて頂きました。当時は店を開こうとは思っていなかったのですが、母に勧められて自宅に開店し、17年にになります。」
Q:お店の特徴を教えてください。
「蕎麦は、つなぎが15%の外二打ち(そとにうち)です。私は力がないので、ジャンプし全体重をかけてそばを打っています。蕎麦の実の各層を取り分けないでそのまま挽き込む、挽きぐるみ(石臼挽き)のそば粉を使用しています。」
「たれは、かえし(醤油と砂糖を混ぜ、半年間寝かしたもの)に、だし(厚削りの鰹節を1時間以上煮てとったもの)を混ぜ、昆布を4~6時間漬けた水で割って(薄めて)作ります。そうすると、さらっとしているがコクのある、まろやかなたれが出来上がります。」
Q:器にも特徴がありますね。
「蕎麦が盛り付けてあるのは、開店する時に瀬戸物屋さんが勧めてくれた、秋田産の曲げわっぱです。伝統的で素晴らしく、蕎麦にとても合うので、笹の葉を添えてお出ししています。」
メニューには「もりそば」や「ざるそば」はなく、「わっぱ盛り蕎麦」と揚玉とネギが乗っているシンプルな「かけそば」のみで、冬期間は温かい蕎麦の「合鴨せいろ」がプラスされます。
「蕎麦と一緒にお出しする二つの付け合わせは日によって違い、季節の煮物にしたり、今日は何かな?とお客様に楽しんでいただいております。」
「単品メニューの天ぷら盛合せは、えび、げそ、かき揚げの他、地元産の季節の山菜やタケノコを使用して、地産地消を行っております。えごまや納豆のかいもちもお楽しみください。」と、女将さん。
室内にはクラシック音楽が流れ、和室に洋風音楽が合い、落ち着いた雰囲気です。お伺いしたのは5月、床の間には菖蒲の花と兜が飾られていました。飾り物は季節毎に代えるそうで、女性ならではの「おもてなし」を感じました。
加藤英子さん、ありがとうございました。
雑誌の掲載内容から抜粋
お客様からの評価
お客様よりの評価が私どもの支えとなっております。お客様のお声を糧に日々精進してまいります。